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白髪になるメカニズムが解明! ストレスは白髪を加速する大きな原因に!!

豊田市 美容院 白髪染めにも色々なストレスによって白髪になるメカニズムが解明! ストレスは白髪を加速する大きな原因に!!

昔から「ストレスで白髪になる」とはよく言われてきましたが、それは果たして本当なのか。また、本当だとしたらどうしてストレスで白髪が増えるのか。詳しいことはこれまで明らかになってはいませんでした。

ところが、2020年にハーバード大学の研究チームが科学誌『Nature』発表した報告により、ストレスによって白髪になるメカニズムが明らかとなりました。

今回は、気になる「ストレスと白髪の関係」について、最新の研究報告の内容とともに解説して見ましょう。

はじめまして、豊田市髪質改善縮毛矯正リスペクトマンボ美容室の店長を務める小林と申します。

僕は美容師歴20年、今も現役で毎月何百人ものお客様の髪と向き合い続けるとともに、常に毛髪科学や最新ヘアケア商材の研究などについて学び続けています。

今回はそんな髪質改善のプロとして、今回はお客さまから寄せられる白髪のお悩みについて解説してみましょう!

①強いストレスにより、色素幹細胞が損傷してしまうことが明らかに!!

今回の研究報告により、「強い急性ストレスは、髪に黒い色を与える『メラニン色素』の合成に欠かせない『色素幹細胞』に大きな損傷を与え、白髪を増加させることがある」ことが判明しました。

つまりどういうことなのか。きちんと理解するために、そもそもの「白髪ができる仕組み」から順番に解説していきます。

誰でも簡単にわかるように、できる限り分かりやすく解説していきますね^^!

②そもそも、どうして白髪になるの? 白髪のメカニズム

髪の毛が白髪になってしまうメカニズムは、まだ完全に解明されたわけではありません。ストレスだけでなく老化・遺伝などをはじめとするさまざまな原因が複雑に絡み合って白髪が生え始めるのです。

とはいえ、すでにかなり多くのことが解明され始めています。まず、そもそも白髪とはなんなのか説明しておきましょう。

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白髪とは、メラニン色素が含まれないまま生えてしまった髪の毛のこと

白髪とは、「メラニン色素」が含まれないまま生えてしまった髪の毛のことです。そもそも髪の毛が黒いのは、メラニン色素という色素が髪の中にたっぷり詰まっているからです。

髪の毛は頭皮の毛根の中にある「毛母細胞」という細胞の中で作られるのですが、その時に何らかの異常によりメラニン色素が含まれないまま髪の毛が作られてしまうと、白髪が生えてくるのです。

3メラニン色素を作れなくなると、髪の毛は白髪になってしまう!!

なぜメラニン色素が含まれない髪の毛が作られてしまうのか。それにはいくつかの理由が考えられています。

         メラニン色素を作る細胞がなくなってしまった

• メラニン色素を作る細胞はあるけど、正しく機能していない

• メラニン色素を作る材料が足りない

• 作ったメラニン色素が髪の毛の中に運ばれていない

メラニン色素は、髪の毛を作り出している「毛母細胞」の近くに存在する「色素細胞(メラノサイト)」という細胞の中で作られます。

このメラノサイトがちゃんと存在し、正しく機能していないと白髪になってしまうわけです。

髪の毛が白髪になる主な原因・仕組みは上の通りですが、詳しく説明するなら他にもいくつかのパターンがあります。

白髪の原因やメカニズムをもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください^^!

4強いストレスは「色素幹細胞」を破壊する!!

これまでストレスがどのようにして髪の毛の成長に影響を与えているかは不明でしたが、今回の研究により「強いストレスを受けると、『色素幹細胞』が損傷する」ことが解明されました。

『色素幹細胞』とは、メラニン色素を作り出すメラノサイト自体を作っている細胞のことです。メラノサイトは髪の毛が生え変わるとともに一度失われてしまうので、新しい髪が生えてくるときにはまた新しいメラノサイトが色素幹細胞から作られています。

ところが強いストレスを受けると、メラノサイトを生み出す大元である色素幹細胞が破壊されてしまうのです!

今回のハーバード大学の研究では、ストレスで色素幹細胞が破壊されるメカニズムまで完全に明らかとなりました。そこまで踏み込んで解説してみましょう!

ストレスが色素幹細胞を破壊して白髪を進行させるメカニズム

ストレスが身体にどのような影響を与えて色素幹細胞が破壊されてしまうのか。それは、次のような仕組みになっています。

• ストレスにより交感神経が活性化し、ノルアドレナリンが過剰に分泌される

• ノルアドレナリンが色素幹細胞の働きを過剰に活性化させ、色素幹細胞を全てメラノサイトに変えてしまうため、色素幹細胞が枯渇する

• ストレスを受けた直後はまだメラノサイトがあるので黒い髪の毛が生えるが、1〜2ヶ月後からメラノサイトが不足して白髪になってしまう

① ストレスによるノルアドレナリンの過剰分泌

人間の身体はストレスを受けると、危険にい素早く反応できるように「ノルアドレナリン」というホルモン(※)を分泌します。

※ 正確には、ノルアドレナリンは「ホルモン」ではなく「神経伝達物質」というもので、性質は似ていますが少し違いがあります。ただ、今回の記事ではあまり重要ではないので聞き慣れている「ホルモン」という言葉を使っています。

このノルアドレナリンは簡単にいうと身体を「戦闘モード」にする物質です。血圧や心拍数を向上させる作用があるので、脳が活性化し情報処理スピードが上がるなどの作用がありますが、過剰に分泌されすぎると緊張したりパニックになってしまったりする恐れもあります。

そして、過剰に分泌されたノルアドレナリンは髪の毛にも有害なことがこの研究でわかりました。

② 過剰なノルアドレナリンが色素幹細胞を全てメラノサイトに変えてしまう

研究チームは、放出されたノルアドレナリンが色素幹細胞に取り込まれ、その働きを活性化することを発見しました。

通常、色素幹細胞は細胞分裂をすることで、自身の一部だけをメラノサイトに変化させます。しかし、過剰なノルアドレナリンにより活性化しすぎてしまった色素幹細胞は、そのすべてをメラノサイトに変換してしまいます。

すると大元である色素幹細胞が枯渇し、メラノサイトの供給源がなくなってしまうのです。

③ 色素幹細胞がなくなってしまうことにより、メラノサイトが作れなくなる

色素幹細胞がなくなったとしても、ストレスを受けた直後はまだメラノサイトが存在しているので黒い髪の毛は生えてきます。とはいえ、だんだんメラノサイトが消耗して減ってきます。新しいメラノサイトを生み出す色素幹細胞がもうないため、メラノサイトがなくなるとともにメラニン色素を作ることができなくなってしまい、白髪が生え始めるのです。

おおよそ、強いストレスを受けてから1〜2ヶ月ほど経った頃に、急に白髪が増え始めるケースが多いです。

以上がストレスにより白髪が増えるメカニズムです。

そしてこの研究報告ではもっと怖い事実が明らかになっています……!!

ストレスで色素幹細胞の破壊されると、ストレスがなくなっても元の状態には戻らない

幹細胞は完全になくなってしまうと、もう元に戻ることはありません。幹細胞の数が減っていても近くに残ってさえいれば、ストレスを避ける環境に移ることでまた増やせる可能性はあります。しかし、ひとつの組織の中に含まれている色素幹細胞がゼロになってしまうともう自然に増えることはないですし、増やす方法も今のところないのです。

今後、iPS細胞などの研究が盛んになれば、もしかすると色素幹細胞を再生させる技術が生まれるかもしれません。しかし2021年の現状では、どうにも対処することができないのです……><!!

強いストレスで色素幹細胞がなくなってしまう前に、しっかりストレスケアを

本来なら、老化によって色素幹細胞へのダメージが蓄積していき、だんだん正しい機能ができなくなったり、枯渇してしまったりすることによって白髪が生え始めます。

しかし以上の通り、強いストレスを受け続けると若い方でも色素幹細胞が枯渇してしまう恐れがあり、進行が進んでしまうとそれは元には戻らない場合すらあります。そのため、

強いストレスを受け続けるような環境を避けること、そしてストレスケアをできる限りすることがとても大切です。

ストレスケアとしては、一般的に

• 7時間以上の睡眠を摂る

• 朝に日光を浴びる

• 適度な運動をする

• カルシウム、ミネラル、ビタミンなどを摂取する

• 考え方を変える。誰かに相談する(専門家がベスト)

などが有効とされています。

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もちろん、趣味に没頭するなどもいいストレス解消になりますね^^!

そのほかにおすすめしたいのが「頭皮マッサージ」です!

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ストレスケアにもなる頭皮マッサージは効果抜群!

頭皮マッサージが髪に良いのは何となく分かっている方が多いと思いますが、実際のところ頭皮マッサージは予想以上にさまざまな効果があります。

頭皮の凝りの解消や頭皮の血流上昇はよく言われていますが、遺伝子自体に刺激を与えて薄毛などを予防できることもわかっています。

【論文】頭皮マッサージが毛乳頭細胞へ物理刺激を伝え、毛径を増大させる可能性について(著者 : 小山 太郎, 小林 一広 ほか)

そして、頭皮マッサージにストレス軽減・リラックス効果があることも研究で示されています。

ストレスにより分泌される「コルチゾール」というストレスホルモンの量が頭皮マッサージにより明らかに減少していることなど、頭皮マッサージにはストレスを軽減させる作用や快適性を向上させる作用があることがデータとして提示されました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/47/3/47_202/_article/-char/ja

ストレス軽減により白髪対策の効果が期待できるので、毎日の頭皮マッサージを習慣づけるのがおすすめです。

ついでに薄毛予防や強く健康的な髪の毛が生えることも期待できちゃいますね^^!

気になる白髪を改善するなら、白髪染めがベスト

強いストレスはもちろん、遺伝などさまざまな原因により白髪が生えてしまうことはやはりあります。また、歳を取れば細胞も正常な機能ができなくなってきますので、いつかは白髪になる人の方が多いのも事実です。

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ちなみにですが、現在日本の平均寿命は80歳前後になりましたが、人間の遺伝子はもともと80年も正常に機能するように作られてはいないんです。

かつての人間の平均寿命は20〜30年程度で、江戸時代でも50歳で長生きと言われていましたので、その頃なら白髪になる前に人生を終える人が大半でした。

そのため、医療の発展で長寿となった現代では、エイジングで白髪になる人の方が多くて当然なのです。

食習慣の改善などにより白髪が改善するケースもありますが、確実に白髪を改善できる手段は現状ないため、やはり白髪染めがもっとも良い白髪の対処法と言えます。

セルフで染めるなら、ダメージレスな方法がおすすめ

白髪を染めるのにもたくさんの方法があります。まず、

• 自分で染めるのか?

• 美容室で染めてもらうのか?

という2つのパターンがありますね。また、染め方・使う薬剤にも

• 白髪染め(グレイヘア用の酸化染毛量)

• 白髪用カラーシャンプー

• 白髪用カラートリートメント

• ヘアマニキュア

• ヘナ

などさまざまなものがあります。やはり美容室でプロに染めてもらうのがベストですが、もし自分で染めるのならできるだけ髪と頭皮に負担の小さい方法を選ぶのがベストです。

市販の白髪染めによるセルフカラーはハイリスク!

実のところ、一般的な市販の「白髪染め」を使って「セルフ」で染めるのはかなりリスクが高いんです!

美容室の場合、プロがお客さま一人ひとりの髪の状態やご希望を踏まえてベストな薬剤を選びます。そのため必要以上に強い薬は使用せず、必要十分な最低限のパワーで染めることができます。

それに対して、市販の白髪染めの場合、どんな髪質の方でも”誰でも簡単に”染められるように、薬剤のパワーを法律で定められた最大まで高めています。

また、プロは根本のみを染める「リタッチ」という染め方をしたり、根本と毛先で違う薬剤を塗り分けたり、適切な処理剤で髪を守りながら染めたり、さまざまな方法で髪のダメージを軽減することができます。

塗布技術ももちろん高いので、カラー剤が頭皮についてしまうのも最小限に抑えられます。

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実は、カラー剤に含まれている「ジアミン」という成分は頭皮に有害で、蓄積すると頭皮のエイジングを早め、薄毛や白髪が早まる原因となる場合もあるんです。

セルフカラーだとリタッチができる方はほとんどいないですし、塗布技術も基本的に高くありません。

プロ用よりも遥かに強いパワーを持った薬を、毎回髪の毛全体に塗ることになりますし、カラー剤が頭皮にもたくさんついてしまうのです……!!

髪のダメージも、頭皮のエイジングも格段に早くなってしまいます。

そのため、セルフで染めるなら「酸化染毛量」と呼ばれるいわゆる普通の白髪染めは使わず、刺激の少ないダメージレスな方法で染めるのがおすすめです。

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ちなみにですが、泡カラーはさらに最悪なので絶対におすすめしません!!

セルフカラーの怖さについては以下の記事で詳しく解説しています。

ダメージレスにセルフで染める方法

では、セルフで染める時は何を使えばいいのか。おおすすめは

• カラーシャンプー

• カラートリートメント

• ヘアマニキュア

のどれかです!

カラーシャンプーはシャンプーしながら髪の毛を染められる商品です。お財布にも優しいメリットがありますが、染める力は強くないので、若白髪をぼかして目立たないくらいに染めたい人におすすめの方法です。

おすすめは「ケラチンシャンプー」です。シルクやコラーゲンなど優秀な補修・保湿成分がしっかり入っているので、シャンプーとしても優秀です。

カラートリートメントもだいたい考え方は同じです。シャンプー後のトリートメントとして毎日使用することで、少しずつ染めていきます。

洗い流さないトリートメントのおすすめは「ハチオイル」です。ペリセアやγ-ドコサラクトンなど、サロン専売品のトリートメントによく使われているような成分が配合されています。